忙しい人ほどチャレンジしてほしい「食べる瞑想」
瞑想することで心が穏やかになって、リラックスできるとはわかっていても、忙しくてなかなかゆっくりと時間が取れないという方におススメしたいのが、「食べる瞑想」です。
一般的に皆さんは朝、昼、晩と食事をし、さらにはおやつなども楽しんでいますよね。このように、私たちは一日に何度も「食べる」という行為をしています。
この食べている時間にちょっと工夫を加えて、瞑想と同じ効果を感じることができるのが「食べる瞑想」です。
いま起きていることに100%向き合い、集中を生み出す
今回は身近なところから、今すぐにでもできる簡単な「食べる瞑想法」をご紹介します。
まずはナッツやフルーツなど、ひと口で食べられる食べものを用意しましょう。
1:お気に入りのお皿の上に食材を置き、まずはじっくりと観察する。
2:手(またはフォークやスプーン)にとり、ゆっくりと口に含む。
☆口に入れた瞬間から食べ終わりまで3~5分ほどかけるつもりで。
温度、重さ、香り、食感、味、後味など、つぶさに感じてみましょう。
☆感覚を研ぎ澄ますために、目を閉じて食べるのがおススメ。
3:食べ終わった後の感覚も味わいましょう。
瞑想のクラスでは、「今、目の前にある食べ物が、この人生で食べる最後の食事だとしましょう。どのように食べますか?」など、自分に問いかけてから食べることもあります。
そうすると、不思議と手の中にある食べ物が愛おしく思えたり、食感や味の変化なども楽しめたり。挙句の果てには飲み込むことすらもったいない!と、食べている時間がとても大切に思えるようになります。
目の前にある食べ物は以前と変わらないのに、目の前にある、今この瞬間に集中して食べるだけで、ずいぶんと感覚が変わります。
このように、今ここに集中して食べることは、今ここに心をとどめておく「マインドフルネス瞑想」と同じ効果があるので、何かひとつ、ひと粒からチャレンジしてみましょう。
食べる瞑想をすることで、満腹感もダイエット効果もアップ!
目の前にある食事をていねいに味わっていただく「食べる瞑想」に意識を向けると、必然的に食べるスピードが遅くなり、よく噛んで食べるようになります。
そして咀嚼(そしゃく)回数が増えること、またゆっくり時間をかけて食べることで脳内にある満腹中枢も刺激されて、少量の食事で心もお腹も満たされるので、ダイエット効果もアップします。
さらに、「食べる瞑想」にだんだん慣れてきたら、普段の食事やご褒美スイーツをいただくときにも取り入れてみましょう。
テレビを消して、携帯電話も置いて・・・。
余裕がある人は、今から食べようとしている食べ物をよく観察しながら、「この食材がどこからやってきて、誰が作ってくれたのか。どうやって調理されたのかな?」などと想像しながら、ひとくちひとくち、ゆっくりていねいに口に運んで食べてみると、なお良いでしょう。
素材や食材にはもちろん、作ってくれた人、育ててくれた人に対しても、感謝の気持ちが湧いてくるかもしれません。
瞑想で1日1回心を洗おう
朝起きてから夜眠りにつくまで、毎日色々な出来事が通り過ぎていきます。楽しいことや、嬉しいこともあれば、イライラしたりモヤモヤしたりして、心がちょっと疲れてしまうこともあるでしょう。
でも、それは自然なこと。大切なのは、そういった感情を溜め込むことなく日々リセットすることです。その手段としておススメしたいのが「瞑想」の習慣化。
1日1回「瞑想温泉」にどっぷりつかって心をきれいに洗い流しましょう。
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