日本でもヨガを実践することが一般的になってきた今、ヨガのエクササイズ的な要素以外である、心や思考に作用する「ヨガの教え」に興味を持つ方も増えています。
この連載では、ヨガの教え=ヨガ哲学を体系的に学べる『ヨーガスートラ』を、ヨガインストラクター養成校の講師・インストラクターたちが解説していきます。
第3章9節
ヴュッターナ・ニローダ・サンスカーラヨーホ アビバヴァ・プラードゥル・バーヴァウ
考えの動きと潜在意識を瞑想で収めると、心の本質が現れます。
ニローダ・クシャナ・チッターンヴァヤハ 二ローバ・パリナーマハ
心の根源を知る時、瞑想の静けさに変化が起きます。ヨーガ・スートラ(やさしく学ぶYOGA哲学ヨーガ・スートラ参照)
前回の、「【連載】第33回やさしく学ぶヨーガスートラ:瞑想は心のヨガの実践」では、瞑想を実際に行いながら瞑想を深めていきました。
今回は瞑想を深めた先について読み解いていきましょう。
どんな自分に気づいても受け入れる
皆さん、スマホで何かを検索したりすると、気になるワードからまた別のページに飛んだり、別のページからまた違う話題が気になったり、ということはありませんか?
気になってそのページを見たり、関連記事やキーワードを意思で調べているのに、閲覧した結果によってはリラックスしたりイライラしたり不安になったりと、感情も動きますよね。
こんな風に、自動的にあちこちに出歩いてしまう私たちの思考に対して、手綱を握り、いきたい方向へと向かうことが、ヨガの実践であり瞑想です。
ヨガや瞑想の実践を通して、自分の行動や心の動きを客観的にみて、どうしていくか自分の意思で決めていく。
このように、ヨガや瞑想の練習を繰り返していくことで、自分自身の考え方の傾向や隠れていた感情、本当の気持ちに気づくことができるようになり、だんだんとしっかり手綱を握れるようになってきます。
ですが、多くの人は『あるがままを見ること』をしていないのではないでしょうか。
自分が納得のいく方向に解釈してしまったり
都合の良いように見ないふりをしたり
私も本当の気持ちに蓋をしたり、見てみぬふりをしてしまうことがあります。
ヨガを実践していたりすると、ヨガ的な考え方ではないことや自分自身に正直でないと、「ダメだ」と思ってしまうかもしれません。
「ダメだ」と、決めつけたりする必要は全くありません。私たちはそれを否定したり逆らったりする必要はないのです。
人の数だけ悩みがあり、人それぞれの出来事、捉え方、考えがあります。
大事なのは「私は今怒っている。イライラしている。迷っている。気分がいい。楽しんでいる。」など、その時の状態を正直に見ることです。
まずは「感じたままの自分。ありのままの自分」を、受け入れてみましょう。
「選ぶ」という行いは、人間にしかできないこと
受け入れることができれば、心の器はだんだんと大きくなっていきます。
苦しみや悲しみが小さくなったり、何気ないことにも感謝できたり、楽しくなったり。
考えのくせ、物事への捉え方が変わっていき、同時に過去への執着も穏やかになってくるかもしれません。
ここで大切なのは、自分自身に気づくことも受け入れることも「私」しかできない、ということです。
他の誰でもないあなた自身が選ぶことができます。
そして、その人その人によって求めるものは違います。
そのために、自分は何を感じて、どういう状態を選んでいきたいのか?
瞑想を通して穏やかに自分自身や感情をよーく、観察していくことです。
変わることもあるかもしれませんし
変わらないものもあるかもしれません
ただそこに唯一のあなたがいること、それだけなのです。
情報に溢れて過ごす毎日。なかなか自分に向き合ったり本当の気持ちに気づかず、何気なく通り過ぎたり、なんとなく過ごしてしまうこともあると思います。
まずは少しの時間で良いので、「私は今何を感じているのか?どうしたいのか?」など、自分の心をやさしく観察する静かな時間を過ごしましょう。
ヨガスクールFIRSTSHIPでは瞑想のクラスをご用意しています。
ぜひ一緒にカラダと心を整え、安定していて快適な日々を創造しましょう♪
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